第008回 伝統文化の継承と新しい文化の創造

ポイント:どのように伝統文化を継承し、新しい文化をつくることの大切さを学びましょう。
 
・グローバル化のなかの日本文化
 
『文化』とは、
 
文化 = 生活の中で身につけた行動のしかたや価値観、それらによって生み出されたもの
 
もう、覚えましたね。では、『伝統文化』とは、
 
伝統文化 = 長い歴史の中でつちかわれ、人々に受けつがれてきた文化
 
大丈夫ですか。
 
世界で受け入れられている日本の文化とは何でしょうか。
 
お寿司、天ぷら、柔道、駅伝、漫画、アニメなどなど。
 
世界で受け入れられている日本の言葉とは何でしょうか。
 
フジヤマ、デカセギ、カイゼン(改善)、コウバン(交番)、ショウグン(将軍)、
 
ブシドウ(武士道)、シアツ(指圧)、ハイク(俳句)、カラオケ
 
マンガ、アニメ、テレビゲーム、柔道、禅、盆栽、照り焼き、鉄板焼きなどなど
 
たくさんありますね。まだまだ、ありますよ。探してみてください。
 
そして、『もったいない』。
 
この言葉は、ケニア出身の環境保護活動家でノーベル平和賞を受賞した
 
ワンガリ・マータイさんが国際連合での演説で紹介されました。
 
日本人の価値観の一つである『もったいない』。
 
『もったいない』→3R(リデュース、リユース、リサイクル)の考えが生まれたのです。
 
1.Reduce(リデュース)・・・廃棄物の発生抑制
 
2.Reuse(リユース)・・・・・・・・・・再使用
 
3.Recycle(リサイクル)・・・・・・再資源化
 
3R(スリーアール)は、環境と経済が両立した
 
循環型社会』を形成していくための3つの取組の頭文字をとったものです。
 
3Rは、リデュース、リユース、リサイクルの順番で取り組むことが求められています。
 
このように経済産業省では説明しています。これを『3R政策』とよんでいます。
 
このリデュース・リユース・リサイクル推進協議会で作られたマークもありますよ。
 
調べてみてくださいね。
 
 
このデザインのコンセプトをここに抜粋しておきます。
 
人と大地と空のために踏み出す一歩
英語のR(Reduce・Reuse・Recycle)をモチーフとした、
3つの図形が一歩を踏み出し、前進する様を表現しています。
 
3つの色はそれぞれ[オレンジ→人間] [グリーン→大地] [ブルー→空]を表現しています。
 
どうです。装飾デザインを考えるときと同様に、デザインを考えるとき、
 
大切なのは、このコンセプトです。どのような思いでデザインされているのか、
 
考えてみると、面白いです。
 
身の回りのマークのデザインのコンセプトも調べてみると面白くなると思います。
 
そして、この3Rには、考える順番もあることを忘れないでくださいね。
 
教科書にはその順番のことには触れていませんが、大切なことです。
 
これとは、逆に、グローバル化が進む中、
 
ファッション、音楽などの文化が日本に世界から入り、
 
日本の文化に影響も与えています。
 
第二次世界大戦後、進駐軍が持ってきたガム、チョコレート。
 
レーガン大統領の好物、ジェリー・ビーンズ。ステーキ・ハウスなどなど。
 
外国の文化を受け入れるのが苦手そうな日本にも、
 
かなり外国文化が浸透していますよね。ほかにも、探してみてくださいね。
 
もっと、もっと、いっぱい、あるはずですよ。
 
・文化を継承するには…
 
伝統芸能:日本各地にありますね。
 
・祭りや年中行事
・有形・無形文化財
・地域の伝統工芸品
 
日本の大きな祭りは、観光資源としても活用されていますね。
 
でも、いいことばかりではありません。
 
少子高齢化、過疎化が進む日本。伝統文化を受け継ぐはずの若者が少なくなりました。
 
どうしましょうか。『伝統文化』を受け継ぐ人が少なくなっているのです。
 
現在、
 
地域で伝統文化を継承するための保存会をつくったり、
 
伝統文化を学校の授業に取り入れたりする
 
そういった取組みがなされています。
 
国をはじめ地方公共団体の協力や地域住民が
 
考えていかなければならない問題になっているのです。
 
みなさんの住んでいる地域、
 
または、これから住む地域の伝統芸能も調べてみるといいですね。
 
いろいろなことが分かってくると思います。
 
また、各地の取り組みについても調べてみるとよいでしょう。
 
どんな中学校で、伝統芸能を授業に取り入れているのか調べてみるのも一つです。
 
最近は、どの中学校でもホームページがありますよね。
 
いきなり電話をかけたりするのも大変ですから、まず、インターネットや
 
さまざなな人に聞いたり、図書館で調べたり、
 
色々な方法を使って調べてみましょう。
 
勉強は身近なところにあるものです。
 
しかも、いましている勉強は、人生にとって役立つものばかりです。
 
どの科目の中学生レベルの知識を習得しておけば、大学まで進学することは
 
間違いないと思います。
 
・伝統文化、そして、新しい文化の台頭
 
鎌倉時代…民衆のあいだに、
 
いままでとは違ったさらに親しみやすい宗教が広まりましたね。
 
覚えていますか。
 
女性になりすまして書いた土佐日記『男もすなる日記といふものを、女もしてみむ』
 
紀貫之が書きました。当時(平安時代)、男性は漢字を使い、
 
女性は仮名文字で文章を書くのが主流でしたから、
 
紀貫之は、日本文学界にも、新しい風を吹き込んだのです。
 
と同様に、最近、新しい日本文化も生まれてきました。
 
今日の公式
 
新しい文化 = 伝統文化 + 異文化
 
です。
 
つまり、いままでの伝統文化が異文化と出会うことにより
 
新しい文化が形成されるということも起こります。
 
たとえば、YOSAKOIソーラン祭り(北海道 札幌市)もその一つでしょう。
 
高知県高知市のよさこい祭りと北海道のソーラン節がミックスした
 
この『第24回YOSAKOIソーラン祭り』は、平岸天神が大賞をとりました。
 
詳しくは、
 
 
をごらんください。とっても壮大ですよ。
 
ブラジルでも、『YOSAKOIソーラン』が盛んですよ。
 
第24回は、2015年6月10~14日の5日間にわたって行われました。
 
お土産も売ってますから、是非、いってみてくださいね。
 
ニコニコ動画では、過去の動画が配信されていますからごらんください。
 
270チームが参加、踊り手は2万7千人、観客はというと187万5千人。
 
すごいですね。もちろん、海外からの参加もあるんですよ。
 
会場は21か所もあります。
 
第1回は1992年、参加チームは10チーム、踊り手は、1千人だけでした。
 
それが、現在では、3万人の参加者、200万人の観客が集まる大きなイベントと
 
成長したのです。踊りもそして、地域色豊かなお昼の食べ物も楽しめます。
 
祭りの基本ルールはたったの2つです。
 
① 手に鳴子を持って踊ること
② 曲にソーラン節のフレーズを入れること
 
それ以外は、踊り・曲・衣装などはチームの自由にまかされています。
 
人と地域に「感動と元気」と届けることを目指している『YOSAKOIソーラン』。
 
一度は参加してみたいものですね。
 
わたしたちは、伝統文化の担い手であり新しい文化の創造者です。
 
大切なことは、
 
お互い、異文化を尊重し、世界に向けて自らの文化を発信すること
 
なのです。この短い文章は、現実ではなかなか達成されません。
 
自らの文化を世界に発信することは容易になりましたが、
 
お互いの異なる文化を尊重しあうことは、いまだにできているとは思えません。
 
もし、できているという人がいるのなら、なぜ、地域紛争は今なお続いているのでしょうか。
 
その質問に答えてほしいと思います。
 
最後に、後世に伝え、残したい日本人のものの見方や考え方を一つあげてみましょう。
 
理由も含めて答えられるといいですね。
 
 
『おかげさまで』
 
思いやりの心、自然の恵みに感謝する心、
 
こういった心は、平和な世界につながると思うから。
 
それでは、今回はこの辺でおしまいにしましょう。

 


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